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鈴木羊5

鈴木羊

鈴木羊5

現在のシーンで活躍する瀬川信二(B),宍倉聖悟(G),赤間慎(Dr)という一流セッションプレイヤー達と「鈴木羊」というバンドを結成したにも等しい形で制作された。

・書を開け、街を捨てよう(ヒキコモリの唄)
ずっと、アコースティックギターがジャカジャカ鳴っているだけの、何の変哲もない、凝って無い曲がやりたかった。REMみたいな。
この少しおかしなコード進行で瀬川信二(B)がメロディの付いてないデモを作っていて、僕がその場で適当に歌ったのがそのままメロディになった。歌詞もその場でほぼ仕上げた。ちょっとしたマジックが起きた、二人の初共作だと思う。
あれは確か1月くらいかな?その時のツアーでも、もう演奏してた。
つまり、この詩は震災前に書いた、と念のために言っときます。
下北沢でTroopという美容室をやっているリックさんという方に、Gibson J-200、J-45というアコースティックギターを2本お借りして、ギタリストの宍倉聖悟とMajixスタジオのロビーで二人同時に弾いて録音した。
「オレ達ビートルズみたいに実験的でイカしてるぜ!」などと言いながら笑っていたが、後で知ったことだけど、George Harrisonの「My Sweet Road」って曲は全く同じやり方で同じギターで録音されたらしい。ありゃ…先にやってる偉人はいるのねぇ…。

・Panic Rain(だけどボクは救世主)
何故だか昔から、情けない救世主の事を書きたくて、この詩を書いた。「書を開け~」同様、この曲も、瀬川信二が作ったすごく変なコード進行に合わせて僕がメロディを付け、歌詞もその場でほぼ書いた。信二が、「なんか、何かとすぐ募金してしまう男の歌にして」などとまたおかしな事を言ったので、なるほどコレは情けない救世主の唄になる!と思ったら、見事ハマった。分かりにくいかもしれないが、自分の実生活もままならないのに自分が救世主だと思い込んでる男の歌。
コレも、念のため言っておくが、震災前に書いた詩です。深い意味も何も無いからね。
羊の歴史上、一番キーが高い。

・シャワー
例の震災後、僕はtwitterやブログなどで、その事に関する発言を一切しなかったし、今でもしていない。が、この曲だけは、アレが起きてから3日後に出来てしまった曲。いろんな事に慣れっこになってしまう我々に対する警告。
僕は今まで、夢や希望を歌ったことが一度も無い。そういうことは僕以外の全員がやっているのでお任せして、僕はこれからも絶望や諦観、警告を歌う前衛的疑問符でいたいと思います。

・愚か者の涙
コレまた、情けない男の無情ソング。
ドラムの赤間慎とベースの瀬川信二のコーラスが、古い日本のロックみたいで笑える。
ジョニーマー的アルペジオは僕が、ギターソロは宍倉聖悟が弾いている。
我ながら、優れたメロディメイカーだなぁ…。

・逃避行 from HELL
宍倉聖悟が書いた曲に僕が詩を付けた。ダンテの神曲に出てくる地獄の門のセリフを使わせてもらってます。
演奏的にはPaul Wellerみたいにヤリたいねぇ、なんて二人で言ってた気がするが、出来たら全く違ってた。
早くライブでやってみたい曲。

・プロポーズ
実話です(ウソ)。曲は瀬川信二、詩は羊。宍倉聖悟によるブライアンメイ風ギターソロが美しい。ピアノは僕が弾いたが、何度も間違えたなぁ…。

・発砲美人
「再検査」というバンドを昔やっていまして、その頃に演奏していた曲。カッコ良いのに公式には発表されてないし、歳をとって攻撃的な曲が減ったなぁ…と思い、引っ張り出してきて、ちょっと書き直した。
この達者なメンバーでやるとホントにスゴイ曲になった。みなさん(僕も含め)40近いのにどんどんBPMを敢えて上げて汗だくでレコーディングする光景は我ながら感動して涙がチョチョ切れた、というのはウソで、大爆笑であった。
とにかく今回のレコーディングは、何だか知らないがみんなでずーっと笑っていたな。

・浮気なMad Man
これもまたまた…情けない、どうしようもない男の言い訳ソング。…なんで今回こんな曲ばっかりなんだろ?でも、タイトルとか詩は自分でもすごく気に入ってる。
瀬川信二が曲で、僕が詩を書いた。
ストーンズのアルバムのB面の4曲目みたいな曲がやりたくてこうなりましたとさ。

羊のダメェダメェ節(人生は各駅停車だよ 小田急、井の頭線編)
僕は常に頭の中でダジャレを考えているのだけど、この曲は確か渋谷から井の頭線に乗っている時に路線図をぼぉっと眺めていたら降りてきた。そう、まさに「降りてきた」。歌詞とメロディが同時に浮かんだ。そのまま瀬川信二の家に行って歌った時の、信二と宍倉の反応は今でも良く覚えてる(笑)
僕としては、特別な曲でも何でもなく、ビートルズのオブラディオブラダとか、イエローサブマリンみたいな位置の曲なんだけどね。
そういえば、今回のレコーディングセッションは「ビートルズ」っていう暗黙のテーマみたいな共通項がメンバー全員にあって、それがレコーディングを楽しくスムーズに進められた要因の一つだと思う。後はもちろん、プロデューサー瀬川信二のおかげ。
この曲だけ、歌詞はあえて発表しません。ので、みなさん、この中にいくつ駅が隠されているか、探してみてね。

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