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鈴木羊SiX

鈴木羊

鈴木羊SiX

・柿はモイぢゃダメだよ
さてやってまいりました。Majixから配信される際の恒例企画、鈴木羊本人による全曲解説のコーナー。
前の配信の際にも書いたかもしれないが、僕は本当は自分の曲を解説するのが好きではない。
自分の絵を説明する画家がいるとは思えない。
ま、ブーブー言わないでやってみましょ。(結局自分が1番楽しむくせに)
さてこの「柿はモイぢゃダメだよ」は、個人的に今回のレコーディングで最も気に入ってる曲だ。
昔みたいにはモテなくなった中年男が若い女に恋をするんだが、なかなか若い頃のようにガッつけない。
女、という生き物の酸いも甘いも味わってしまったせいで、欲望と面倒くささ、臆病な自分と
保守的な自分(臆病さと保守的はちょっと違うのだ)の葛藤に悩む中年男性の姿を描きたかった。(なんでやねん)
若き女性のみなさん、中年男性(もちろん僕も含む)に愛の手を!(どんな歌やねん)
でも、最後の「あきらめちゃダメェー!」ってところ、自分でも好き。
羊はリズムギター、後のイカしたギターは全て宍倉聖悟(通称CC)
瀬川信二(通称信二)は珍しくピックでクリス・スクワイア(Yes)ばりにゴリゴリベースを弾いてる。
コーラスは赤間慎(まちん、ドラム)も含めた全員。

作詞・作曲/鈴木羊

・東京オアシス
僕の大好きな内山田洋とクールフファイブの「東京砂漠」の勝手なアンサーソングを書こうとある晩(明け方)とあるカラオケスナックで思い立ったのだった。その日信二の家に曲作りに行ったら、メロディがまだ付いてないこの曲のトラックが作ってあって、それに合わせて適当に歌ったら一発でこのメロディが出来た。我ながら天才だーと思ったら信二が「なんかオアシスみたいだな」と笑ったので、全てが決まった。タイトルから歌詞の内容まですぐに繋がって、なんだか感動したのを覚えてる。
ノエルっぽいギターやコーラスは全部CCがやっててオアシス知ってる人はかなり笑えるはず。
オアシス無き今、世界で最もオアシスっぽい曲だ。(自分で言っちゃうなよ)

作詞/鈴木羊 作曲/瀬川信二、鈴木羊

・lonely,lonely
これも信二がトラックを作っていたんだが、中々マッチするメロディが乗せられなくて苦しんだ曲。
頭を切り替えるために全然違う曲を書いてる時に、はて?コレはあのトラックにハマるのでは…と思い、ファンクバラードっぽかった初めのアレンジをこう変えたら上手く行った。
曲の最後がフェードアウトしているが、実はこの後に8分くらいの壮絶なフリーセッションが行われているのだ。
いずれ公開される日をお楽しみに。すごいよ。
歌詞はとても優しい気分の時に書いたのかな?羊っぽくないね。
あ、この曲もそうだが僕は今回CCから譲り受けたエピフォンカジノをメインに使った。
90年代初頭のマンチェスターバンドな雰囲気を出したかったがどうだろう?

作詞/鈴木羊 作曲/瀬川信二、鈴木羊

・Lowway Star
何だ、コレも信二との共作か。タイトル見てわかるように,ディープパープルのHighway Starというおバカな曲(笑)をもじって、人生に全く焦りの無い幸せなマイペース野郎の曲にした。
コレは間違い無く僕の事です。
下北沢Troopという美容院をやっているRickさんというイカした先輩にマーチンのJ-28というアコースティックギターをお借りしたのだが、コレがまためっちゃくちゃ音が良くて、今回の配信曲のアコギは全てコレを使って弾いている。
下手なハーモニカは羊、後ろのCCの合いの手ギターが素晴らしい。
まちんも渋いパーカッションプレイを披露、レコーディングでは笑わせてくれた。(どこ褒めてんだ?)

作詞/鈴木羊 作曲/瀬川信二、鈴木羊

・Beautiful People!!
とにかくファンクという音楽に対しての憧れは果てしない。諦めるのは簡単だが、やはり挑戦してしまうのが男のサガよ!ってな感じで(どんな感じだよ)信二のベースラインから作った曲。この曲では羊は歌だけ、後はメンバーが各自のファンク解釈全開で挑んだ大作だ。やってみて思った事、やっぱプリンスってすんげぇ…。
(負けてんぢゃねぇかよ)
途中の”鳴りやまない非常Bell”のコーナーは昔からの羊ファンならご存知でしょう。
知らない方は2006年発表の1stアルバム「電気羊はロックスターの夢を見るか」を買って聴いてください。(宣伝かい)

作詞/鈴木羊 作曲/瀬川信二、鈴木羊

・海を見に行こう
信二がある日、ありそうで無さそうな気味の悪いコード進行を持って来て、これにメロディ付けろ、などと無茶な事を要求してきたことから出来た曲。かなり無理やり歌を乗せたので不安だったが、出来あがって見たら各メンバーが出して来たアイデアによって前衛的なデビットボウイmeetsストーンローゼス的POPチューンになっていた。(どこがぢゃ)
絶妙な変態ギターはCC。
歌詞はタイトルからは想像もつかない人間の汚さ脆さ愚かさ全開、そのギャップが気に入ってる。
良く耳を凝らして聴くと、メンバー全員による気味の悪い大合唱がサビに入っている。

作詞/鈴木羊 作曲/瀬川信二、鈴木羊

・蜃気楼
はい今回も1曲出ました!我らが宍倉”CC”聖悟作曲、今回はバラードです。
このアレンジに落ち着くまでにいろいろと変化した苦労の1曲。
制作途中のプリンス的壮大なソウルバラードバージョンは歌入れの際、僕がプリンスの裏声を真似て歌ってスタジオ内が大笑いのるつぼと化し、見事ボツ。翌日CCが「ピンクフロイドでいきます」と、また訳の分からない事を言い出して、このようなアレンジになったのであります。
エンディングの美しいソロももちろんCC先生によるもの。今時こんなギターソロ弾き倒す30代はいないぜよ。

作詞/鈴木羊 作曲/宍倉聖悟

・つぶやき
ある日とても頭に来る出来事がありまして、帰って1分で書いた曲。(コレホント)
未だ僕はウツという”病気”に対してハッキリとした言葉を持ち合わせていない。
ましてやそれが死というカタチをとって自分を不愉快にすることにどうしようもなく憤りを感じる。
一つだけ言えるのは「安定剤を服用して安定してる人を見たことが無い」ということ。
別に茶化してるのではなく、この問題はまだ何も解決していない、と言いたかった。
薬うんぬんで解決ではなく、もっと根本的社会悪が見え隠れする部分にメスを入れなければ先に進まない。
などと言いながら曲中ではふざけててスイマセン…。
この曲は僕の中ではボーナストラック的扱いなのだ、という言い訳を付記して、この全曲解説を終わります。
全部読んでくれた方々、どうもありがとう!

作詞・作曲/鈴木羊

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